保険の勧誘を断りたいんだけど、どうすればいいのかしら? できるだけ相手を傷つけずに、ハッキリ断る方法を知りたい。
こんな悩みを解決するために、わかりやすく記事を書きました。執筆は相談実績15年以上の現役ファイナンシャルプランナー(FP)が担当しています。
お断りすることになった保険営業さんとも、円満な関係で終わるのが理想ですよね。
この記事では、様々なシチュエーションにおける保険営業の効果的な断り方と具体的な例文をご紹介。友人や知人からの勧誘、職場での対応、電話やメールでの断り方など、状況別の適切な対処法を学べる構成にしました。
適切な断り方を身につければ、ストレスなく自分の意思を伝えられるようになるでしょう。
保険営業さんとの関係性を損なわず、自分の立場もしっかり守ってください。
保険営業の断り方。その基本を学ぼう
保険は私たちの生活に欠かせない重要な金融商品ですが、時として過剰な勧誘に悩まされることがあります。
ここでは、保険営業を適切に断るための基本的な考え方と対処法について解説していきましょう。
なぜ、保険営業は断りにくいのか? 4つの理由
まず、「保険営業を断るのが難しい理由」をお伝えしますね。
とくに知人や友人からの勧誘の場合、関係性を損なうことを恐れて断りにくくなる。
熱心な保険営業さんだと、断ろうとしても粘り強く説得されることがある。
「家族のため」と言われると、断ることに罪悪感を感じる。
素人にとって、保険商品は複雑。十分に理解しないまま判断を迫られることがある。
久しく会ってない旧友から呼び出されて 保険の勧誘をされたときは、ドン引きしたよ…。
これらの要因が重なると、保険営業を断るのが 心理的に難しくなるんです。
保険を断る際に心がけたい、5つの心構え
保険営業を断るとき、次のような心構えで臨むと上手くいきますよ。
保険加入はあくまで個人の選択。あなたには、断る権利がある。
曖昧な態度は再勧誘のきっかけになる。断る意思をハッキリ伝えること。
相手の仕事に敬意を示しつつ、丁寧な態度で断る。
冷静さを保ち 論理的に対応すれば、保険営業さんも「断り」を受け入れるしかない。
即答を求められても応じないこと。「検討の時間が必要だ」と伝えればいい。
どうしても断り切れないときは、「心構え5:時間を置く勇気」を思い出せばいいのね。
相手が友人だと、バッサリ断れないこともあるでしょう。そんな時は、いったん持ち帰って逃げるのが得策です。
保険の効果的な断り方。3つのポイント
実際に保険を断るとき、どんなことに注意すればいいでしょうか? ポイントを3つご紹介します。
曖昧な表現を避けて、明確な言葉で断る。
(例:「今は考えていません」、「必要ありません」など)
要点を簡潔に伝える。
(長々と説明すると、反論の余地を与えかねない)
断った後も、その姿勢を一貫して保つこと。
(態度が揺らぐと、再勧誘のきっかけになる)
例えばこんな感じです。(少々堅苦しい表現なので、相手に応じてアレンジ)
ご提案ありがとうございます。
わたしは、新たな保険に加入するつもりはありません。
今後 必要性を感じたときは こちらから連絡しますので、それまでは勧誘をご遠慮ください。
シンプルに要点がまとまってるね。このまま使わせてもらうよ。
このような基本的な考え方と対処法を身につければ、保険営業さんをストレスなく断れるでしょう。
自分の意思を通しつつ、相手への配慮も忘れないでください。
【例文 コピペOK】保険勧誘の断り方(シチュエーション別)
保険勧誘の断り方は、状況によって適切なアプローチが異なります。
ここでは、よくある3つのシチュエーションにおける効果的な断り方と、具体的な例文を紹介していきましょう。
【友人・知人編】保険勧誘の断り方3選(例文あり)
友人や知人からの保険勧誘を断るのは厄介です。人間関係を損なわないよう慎重に対応してください。
例文:「私のことを色々考えてくれてありがとう。でも、今は新しい保険に入る予定はないんだ。」
例文:「申し訳ないけど、保険の話は別の機会にしてもらえるかな。今は考えられる状況じゃなくてさ。」
例文:「今回は遠慮させてもらうよ。もし将来必要になったら、その時はまた相談するね。」
ギリギリ、嫌味じゃないかも。友人に対する気遣いが感じられて好感が持てるわ。
ポイントは、友人関係を大切にしながら ハッキリ断ること。
まず 感謝の気持ちを示してから、現時点での意思を伝えましょう。
【職場の上司・部下・同僚編】保険勧誘の断り方3選(例文あり)
職場環境での保険勧誘も非常に悩ましいです。同僚の奥さんが保険営業をしていたり…。上下関係や同僚との関係性に配慮しつつ、プロフェッショナルな対応に努めましょう。
例文:「申し訳ありませんが、今は業務に集中したいので、保険の話は控えさせていただきます。」
例文:「会社では個人的な商談を控えるようにしています。勤務時間外でもプライベートな話は避けたいので、ご了承ください。」
例文:「ご提案ありがとうございます。しかし、現在新たな保険加入の予定はございません。今後必要性を感じた際には、こちらから相談させていただきます。」
会社のポリシーを利用するのは名案だよ。大人として、ルールを守るのは当然だからね。
職場では特に、相手の立場を尊重しつつ、明確かつ丁寧に断ることが重要です。
【電話・メール編】保険勧誘の断り方(例文あり)
相手の表情が見えない電話やメールでの保険勧誘では、対面の場合よりも強い意思表示が必要です。
【電話での断り方】(例文)
お電話ありがとうございます。
申し訳ありませんが、現在新たな保険に加入する予定はございません。
今後も勧誘の電話はご遠慮いただきますよう お願いいたします。
【メールでの断り方】(例文)コピペOK
件名:保険提案へのご返答
○○様
お世話になっております。
この度は 保険のご提案を頂戴しまして、誠にありがとうございました。
恐れ入りますが、現時点で新たな保険加入の予定はございませんので、
今回のご提案は見送りとさせていただきます。
なお、今後 保険に関する勧誘のご連絡はご遠慮ください。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
[あなたの名前]
返答の催促がウザくて困ってたの…。コピペして使わせてもらっちゃお!
しつこい勧誘に対しては、電話番号のブロックやメールアドレスのスパム設定を利用してください。
電話やメールで断る際は、明確さと簡潔さが重要です。もう連絡してほしくないなら、今後の勧誘を控えてもらうよう明示することも忘れずに。
保険勧誘を断ったときの反応が怖い!? 再勧誘を防ぐには?
保険勧誘を断った際、営業さんによって様々な反応を示すでしょう。
ここでは、相手の反応に対する振る舞いと再勧誘の防ぎ方、さらに 保険とのポジティブな付き合い方について解説します。
勧誘を断ったら? 保険営業さんの反応 3パターンと対処法
保険営業さんの反応パターン別に、対応方法を整理してみました。
プロフェッショナルな保険営業さんは顧客の決定を尊重する。
→ 特別な対処は必要ない。
「もう一度考えてみませんか?」という再考の要請をしてくる。
→「意思は変わりません。ご理解ください」と丁寧かつ毅然とした態度で応じること。
断りを受け入れず、執拗に勧誘を続けてくる。
→「これ以上の勧誘は望みません。上司の方に相談させていただきます」と伝え、必要であれば相手の会社に連絡する。
プロフェッショナルな保険営業さんばかりじゃないんだよなぁ…。こちらが毅然とした態度で臨むしかないね。
相手がどのような反応を示しても、常に冷静さを保ち、礼儀正しく対応してください。
執拗な再勧誘にNO! オススメの対策5選
何度断っても しつこく再勧誘されるとウンザリしますよね。効果的な対策を5つ、ピックアップしてみました。
「今後の勧誘は不要です」とハッキリ伝える。曖昧な表現はNG。
不要な電話やメールを避けるため、必要に応じて連絡先をブロック(着信拒否・受信拒否)する。
執拗な勧誘が続く場合、「勧誘お断り」の旨を書面で送付するのも効果的。
特定商取引法は、勧誘を断った人への再勧誘を禁止している。この法律の存在を伝えれば、再勧誘の抑制が期待できる。
相手が会社に属しているなら、当該組織の苦情窓口(カスタマーサービス等)に連絡し、対応を依頼する。
これだけ対策があれば安心ね。
これらの対策を淡々と進めれば、執拗な再勧誘を効果的に防げるでしょう。
保険の勧誘をポジティブに捉えよう
今回の保険勧誘は断ることになっても、保険そのものを避ける必要はありません。
むしろ、保険に関する知識を深め、あなたのニーズに合った保険を選ぶ良い機会と捉えるのもアリでしょう。
保険とのポジティブな付き合い方を5つ、ご紹介します。
保険会社や代理店ではなく、中立的な立場のファイナンシャルプランナー(FP)や保険相談窓口を活用。これらの専門家は 特定の商品を押し売りせず、あなたのニーズに合ったアドバイスをしてくれる。
【電話】
0120-211-748 : 受付時間 10:00~16:00(15:30分受付終了)土日・祝日・年末年始を除く
詳細はリンク先から確認→ FP無料体験相談(電話)※日本FP協会のサイトが別タブで開きます
【対面】
本部(東京)や大阪など全国8か所で「くらしとお金のFP相談室」を常設。予約制。
事前にリンク先から予約→ FP無料体験相談(対面)※日本FP協会のサイトが別タブで開きます
保険に関する基礎知識を身につければ、将来的な保険選びに役立つ。書籍やWeb情報を活用すれば、立派な自己学習になる。
ライフステージの変化に合わせて、定期的な保険の見直しが重要。年1回を目安に、自身のニーズとズレが生じていないか確認する機会を習慣にしたい。
保険の検討や見直しの際は、複数の会社や商品を比較することが大切。オンライン比較サイトなども活用し、幅広い選択肢の中から最適なものを選ぼう。
多くの保険会社や代理店が提供している無料相談サービスを利用すれば、複数の専門家から多様な意見を聞きつつ、自身のニーズを明確化できる。
保険を毛嫌いするのは、ちょっと違うよね。前向きに付き合って、上手に活用したいな!
保険は重要な金融商品ですが、誰かに押し付けられるものではありません。あなたのペースで学び、考え、納得のうえ選択してください。
強引な保険営業はキッパリ断りつつ、必要な時に適切な保険を選択できる知識と判断力を養っていく。これが、いちばん賢いやり方でしょう。
まとめ:例文を利用すれば、保険の断り方はカンタン!
この記事では、保険営業を上手に断るための具体的な例文や、シチュエーション別の対応方法を紹介してきましたが、お役に立てたでしょうか?
もし 保険の勧誘をされたら、あなたの意思をしっかりと伝えること。適切な断り方を身につけておけば、相手との関係を損なわずに 自分の立場を守れます。
さらに 断った際の反応によって異なる対処法や 再勧誘防止策も用意して、余裕を持った対応を心がけてください。
保険は、思わぬリスクに備える重要なツールの一つ。しっかりと情報収集し、(必要なら)あなたに合った保険を 合理的に選びましょう。
最後まで読んでくださって ありがとうございます。FPコラムでは ほかにもお金と生活インフラに関する記事を書いてるので、ぜひチェックしてくださいね!
【執筆者:内田 正雄(Uchida Masao)】
ファイナンシャルプランナー(FP)|住宅ローンアドバイザー|宅建士(資格者)|証券外務員一種
タヌキと出会うのが珍しくない、のんびりした郊外に住む ファイナンシャルプランナー(FP)。横浜国立大学を卒業後、ミサワホームに入社。マイホーム取得という大きな買い物をサポートするためにFP資格を取得。ライフプランを作る重要性に目覚め、住宅ローンの有料相談を展開する保険代理店などで多くの経験を積んだ。豊かなライフスタイルにつながる情報を発信中。