クレジットカードの入会特典って、すごく魅力的だわ。どのカードを選べば、いちばんお得かしら?
こんな疑問を解決するために、わかりやすく記事を書きました。執筆は相談実績16年以上の現役ファイナンシャルプランナー(FP)が担当しています。
入会特典目当てにクレジットカードを申し込む人もいるでしょう。ただ、調べるだけでも けっこう時間がかかります。
この記事では、クレジットカードの入会特典を徹底解説。入会特典目当てに最適なカードを探している方へ向けて、特典を最大限活用する方法と注意点にスポットを当てました。
高額なキャッシュバックや魅力的なポイント還元など、うれしい特典情報も満載です。
あなたの大切な個人情報を傷つけることなく、入会特典のお得を100%ゲットしてください。
入会特典目当てでクレジットカードを選ぶときの基礎知識
クレジットカードの入会特典は、カードを選ぶ際の大きな魅力の一つです。
ここでは、代表的な入会特典の種類とその内容について詳しく解説しましょう。
ポイント還元
ポイント還元は、多くのクレジットカードが提供する基本的な特典。
カード利用額に応じてポイントが貯まるので、そのポイントを商品やサービスと交換したり、支払いに充当したりできます。
通常、クレジットカードで買い物をするたびに一定の割合でポイントが貯まる。
(例1)100円の利用につき1ポイントを付与
(例2)特定の店舗やオンラインショップでの利用でボーナスポイントを付与
・貯まったポイントは、提携している店舗での商品購入やギフトカードへの交換、他社ポイントへの移行など、さまざまな方法で利用できる。
・一部のクレジットカードでは、貯まったポイントをキャッシュバックしてもらえる。
キャッシュバックがいちばん嬉しいよね。もっと詳しく知りたいな。
キャッシュバック
キャッシュバックは、カード利用額に応じて現金がもらえたり、請求額からの割引として還元される特典です。
人気の理由は、金銭的メリットがわかりやすいこと。素直に“お得”を実感できますよね。
(例1)キャッシュバックを受けるためには、一定期間内に一定額以上を利用する必要がある
(例2)ガソリンスタンドやスーパーなど、特定のカテゴリーでキャッシュバック率が高くなる
・キャッシュバックには上限が設定されていることが多い。
→ 年間で受け取れる金額が制限されていないか、要チェック。
・キャッシュバック率が高いカードは年会費が高いこともある。
→ 利用予定額を考慮して、総合的に判断しよう。
キャッシュバック率に目を奪われて、年会費で損したら意味ないわね。
その他特典
クレジットカードには、ポイント還元やキャッシュバック以外にもさまざまな付帯サービスがあります。
旅行やショッピング好きな人には、魅力的な特典でしょう。
海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険などが充実しているクレジットカードもある。
→ 旅行中の事故や病気に備えられる。
(保険金額や適用条件はカードによって異なるため、事前に確認しておこう)
クレジットカードで購入した商品に対して、一定期間内の破損や盗難を補償する。
→ とくに高額商品を買うときに安心。
自分の生活を振り返って、ピッタリの特典が付いたクレジットカードを選べばいいんだね。
入会特典目当てなら必読。クレジットカード特典を最大限に活用する方法
入会特典目当てでクレジットカードを選ぶなら、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
ここからは、特典を効果的に利用するための方法を詳しく解説します。
利用条件の確認
入会特典を受け取るためには、多くの場合、特定の条件を満たす必要があります。
特典を確実にゲットするには、条件をしっかり把握しておかなければいけません。
クレジットカード発行後、数ヶ月以内に一定額以上の利用を求められるケースが一般的。
→ この条件をクリアするには、計画的な支出がオススメ
(例)公共料金、サブスクの支払いに当該クレジットカードを登録。
→ 効率よく条件を満たせる
特典には受取期限が設定されている場合もある。
→ 期限内に条件をクリアしないと特典が無効に…。早めに条件を達成しよう。
前倒しで行動するのがポイントね。入会特典目当てでクレジットカードを申し込むんだから、絶対クリアするわよ!
年間費用とのバランス
クレジットカードの年会費は、無料と有料に大別されます。その費用と特典の価値を比較して選びましょう。
毎年、あなたの口座から自動的に引き落とされる年会費。クレジットカードを継続的に管理できない人は、“無料”の一択です。
初めてクレジットカードを持つ人や、コストを抑えたい人に適している。
→ 年会費無料でも、入会特典が魅力的なクレジットカードはたくさんある
手厚い特典やサービスが付帯している(例:空港ラウンジ利用、充実した旅行保険)。
→ 年会費以上の価値を得られるか、特典内容と自分の利用状況を比較して判断しよう。
僕は旅行が趣味だから、年会費「有料」のクレジットカードを検討してみようかな。
利用シーンに応じた選択
クレジットカードは、自分のライフスタイルや目的に合わせて選ぶことが大切です。
入会特典だけじゃもったいない! ふだんの生活でもメリットを最大化しちゃいましょう。
スーパーやコンビニの買い物でポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶ。
→ 日常的な支出でお得感が得られる
(例)楽天カード、イオンカードなど
旅行保険や空港ラウンジサービスなど、旅行関連の特典が充実しているクレジットカードを選ぶ。
→ 高級志向のカードは、旅行したときに大きなメリットがある
(例)アメックス、ダイナースクラブなど
入会特典目当てとはいえ、長期的なメリットもきちんと考えて クレジットカードを選ぶのね。
高額特典が魅力のクレジットカードなら、入会特典目当ての人も納得!
クレジットカードの中には、魅力的な高額入会特典を提供するものがあります。
注目しておきたいクレジットカードを、2つご紹介しましょう。
JCBカード W
JCBカード Wは、18~39歳の方を対象にした高還元率のクレジットカードです。年齢制限があるので、次章の「年会費無料カテゴリー」ではなく、こちらで解説します。
・最大19,000円相当のキャッシュバックキャンペーンを実施中
・基本ポイント還元率は1.0%
・Amazonなどのパートナー店舗での利用時にはさらに高い還元率を適用
・年会費無料(加入時に18~39歳なら、40歳以降も年会費はかからない)
※上記は、2024年11月時点の情報を 公式サイトより筆者がまとめたもの。
最大19,000円相当のキャッシュバックを受け取る方法を確認しておきましょう(キャンペーン期間は2025年3月31日まで)。
Amazon.co.jpで利用した金額の20%「最大12,000円」をゲット
利用した金額の20%「最大3,000円」をゲット
家族1名につき2,000円(最大4,000円)をゲット
実際の適用条件などの詳細については、JCBカードの公式サイトを必ずご確認ください。
家族カードまで申し込まなくても、最大15,000円はキャッシュバックしてもらえるんだね。
三井住友カード ゴールド(NL)
三井住友カード ゴールド(NL)は、最大24,600円相当の特典が受けられる高級志向のクレジットカードです。
・旅行やショッピングに特化した特典が豊富
・ゴールドカードならではの充実したサービス
・基本ポイント還元率は0.5%
・年会費以上の価値を享受できる特典内容
(年会費 5,500円。年間100万円の利用→翌年以降の年会費永年無料)
※上記は、2024年11月時点の情報を 公式サイトより筆者がまとめたもの。
最大24,600円相当の特典を受け取る方法をご案内します。(1万円ごとの利用でVポイント「最大3,000円分」もらえるのは2025年2月2日まで)
VポイントPayギフト「5,000円分」をゲット
Vポイント「最大3,000円分」をゲット
・口座開設+Vポイント認証
・クレカ積立の設定
※証券口座を開設した月→2ヵ月後10日までに積立の設定が必要
※「SBI証券デビュー応援プラン」にエントリーが必要
・対象商品の購入
→ Vポイント「最大16,600円相当」をゲット
実際の適用条件などの詳細については、三井住友カードの公式サイトを必ずご確認ください。
ちょっと手間はかかるけど、最大24,600円相当の特典は大きいわね。
年会費無料なのに、入会特典目当ての人を唸らせるクレジットカード
年会費無料なのに、とってもお得な入会特典を提供しているクレジットカードもあります。
とくにオススメのカードを2つ、ご紹介しましょう。
楽天カード
楽天カードは、年会費が永年無料であることに加え、入会時に最大5,000ポイントがプレゼントされます。
・基本ポイント還元率1.0%、楽天市場の利用は3.0%
・年会費無料ながら、海外旅行保険もしっかり付帯
・ポイントは楽天市場のほか、楽天ペイでも使える
※上記は、2024年11月時点の情報を 公式サイトより筆者がまとめたもの。
最大5,000ポイントの特典を受け取る方法をご案内します。
楽天ポイント「2,000ポイント」をゲット!
楽天ポイント「3,000ポイント」をゲット!
実際の適用条件などの詳細については、楽天カードの公式サイトを必ずご確認ください。
週1回以上 楽天市場で買い物する僕にとって、ポイント還元率3.0%は高評価だな。
リクルートカード
リクルートカードは、高いポイント還元率を誇り、年会費無料で最大6,000相当の入会特典(ポイント)がもらえます。
・基本ポイント還元率1.2%(年会費無料カードとしてはトップクラス)
・リクルート関連のサービス(じゃらんやホットペッパーなど)なら還元率 最大4.2%
・年会費無料にもかかわらず、海外と国内の旅行保険が付帯
・ポイントはPontaやdポイントなどへ交換できる
※上記は、2024年11月時点の情報を 公式サイトより筆者がまとめたもの。
最大6,000円相当のポイントを受け取る方法です。
リクルート期間限定ポイント「1,000円分」をゲット!
※ポイント有効期限に注意(ポイント受取日の翌月末まで)
リクルート期間限定ポイント「1,000円分」をゲット!
※ポイント有効期限に注意(ポイント受取日の翌月末まで)
リクルート期間限定ポイント「4,000円分」をゲット!
※ポイント有効期限に注意(ポイント受取日の翌月末まで)
【対象となる携帯電話ブランド・プラン】
NTTドコモ、au、softbank、ahamo、Y!モバイル、irumo、povo、eximo、LINEMO
※携帯電話料金支払いの「ご利用日」が60日以内。支払い変更手続き日ではない点に注意。
→カードの発行日から2週間以内に、携帯電話会社へ支払変更手続きを入れよう
実際の適用条件などの詳細については、リクルートカードの公式サイトを必ずご確認ください。
入会特典目当てだから6,000円も嬉しいけど、基本ポイント還元率1.2%は優秀。ぜひ、メインカードにしたいわ!
入会特典目当てでクレジットカードを申込むときの注意点
魅力的な入会特典に目移りしていると、思わぬ落とし穴にはまるかもしれません。
注意点をまとめてみました。既に触れた情報もありますが、ザっと目を通しておきましょう。
特典受取条件の確認
クレジットカードの入会特典を確実に受け取るためには、条件をしっかりと確認し、計画的にカードを利用してください。
ここでは、特典を受け取る際に注意してほしい、主な条件について解説します。
多くのクレジットカードでは、入会特典を受け取るために一定期間内に一定額以上の利用が必要。
→ 日常的なカード利用を賢く管理して、条件をクリアしよう
【具体例】
入会後3ヶ月以内に10万円以上の利用が必要。
【計画的な利用】
クレジットカードで支払うものを事前にプランニング。
→ 毎月の公共料金やサブスクなどを優先するのが、条件クリアへの近道。
入会特典は期間限定キャンペーンとして提供されるのが一般的。
→ 期限内に条件を満たさなければ、特典を受け取れない
【期限の確認】
公式サイトなどに明示されている期限を把握し、早めに条件を達成する。
【キャンペーン内容の変動】
入会特典の内容が予告なく変更されるかもしれない。
→ 申し込み時点で最新の情報を確認し、できるだけ有利なタイミングで入会しよう
入会特典目当てで選んだクレジットカードなのに、条件をクリアできなきゃ意味ないよね。キャンペーン期間にも注意しなきゃ。
複数カードの管理
入会特典目当てでクレジットカードを申し込んでいると、何枚ものカードを所有することになります。すると、だんだん管理が面倒に感じてくるでしょう。
クレジットカードの枚数が増えてきた人に向けて、支払い遅延リスクの防止策と、ポイント管理方法についてまとめました。
複数のクレジットカードを持つと、それぞれの支払い日や利用明細を把握するのが難しくなる。
→支払い遅延のリスクが高まるため、予防策を立てよう
【カレンダーやアプリでの管理】
スマートフォンのカレンダーや専用アプリを使って、各カードの支払い日を管理。
→ リマインダー機能を活用して、事前に通知を受け取るように設定すると安心
【利用明細の定期確認】
毎月、各カードの利用明細を確認し、不明な点や不正利用がないかチェック。
→ 早期に問題を発見し、被害を最小限にできる
複数枚のカードから付与されるポイントは、それぞれ異なるプログラムで運用されていることが多い。
→ 効率的に管理しないと、把握できない
【ポイント統合サービス】
各社が提供するポイント統合サービスやアプリを使って一元管理する。
→ 有効期限切れや、ポイントの取りこぼしを防げる
【優先順位の設定】
ポイント還元率や使用頻度に応じて、どのカードをメインで使用するかを決める。
→ 特定の店舗で高還元率になるカードは、チャンスを逃さず 集中的に使おう
【定期的にポイントを確認】
各カードのポイント残高や有効期限を定期的に確認し、必要に応じて交換や利用計画を立てる。
→ 無駄なくポイントを活用できる
効率よく使ってこそ、ポイントを獲得した努力が報われるってわけね。
よくある質問(入会特典目当てのクレジットカード申込)
- 入会特典目当てでクレジットカードに申し込んで、短期間で解約しても大丈夫?
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大丈夫ではありません。
クレジットカードを入会特典目当てで契約し、短期間のうちに解約すると「申込ブラック」と評価され、他社でクレジットカードを申し込む際の審査にも悪影響を及ぼします。申し込みと解約を短期間で繰り返すのはやめましょう。間違いなく「入会特典目的ではないか?」と疑われるでしょう。
- 入会特典目当ての契約だけど、どのくらいでクレジットカードを解約したらいい?
-
クレジットカード会社は入会特典目当ての人を避けるため、ポイント還元やキャッシュバックは入会後3〜6ヶ月待たないと付与されないケースが一般的です。
また、実際にクレジットカードを利用しなければ付与されない特典も増えました。その場合、利用日から1〜2ヶ月後に特典がもらえるよう、スケジュール設定されています。
入会特典を満額受け取りたい人は、得点が付与される時期を確認して、カレンダーアプリに記録しておきましょう。
- 入会特典目当てのクレジットカード申込は、信用情報に影響する?
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信用情報機関に登録される「照会履歴」に影響を与えるかもしれません。
クレジットカード会社が あなたの信用情報を照会すると履歴が残ります。この情報は6ヶ月間保管されるので、短期間に多くの照会履歴があれば、「入会特典目当てでは?」と疑われる可能性はじゅうぶんあるでしょう。
まとめ:入会特典目当てでも、自分に合ったクレジットカードを選ぼう
クレジットカードの入会特典は、賢く活用すれば とってもお得です。
入会特典目当てで申し込んだクレジットカードが、思いのほか 長い付き合いになるかもしれません。
やみくもに特典を追いかけるのではなく、あなたのライフスタイルや目的に合ったカードを選んでください。
特典は魅力的ですが、計画的な利用と適切な管理を忘れずに。
最後まで読んでくださって ありがとうございます。FPコラムでは ほかにもお金と生活インフラに関する記事を書いてるので、ぜひチェックしてくださいね!
【執筆者:内田 正雄(Uchida Masao)】
ファイナンシャルプランナー(FP)|住宅ローンアドバイザー|宅建士(資格者)|証券外務員一種
タヌキと出会うのが珍しくない、のんびりした郊外に住む ファイナンシャルプランナー(FP)。横浜国立大学を卒業後、ミサワホームに入社。マイホーム取得という大きな買い物をサポートするためにFP資格を取得。ライフプランを作る重要性に目覚め、住宅ローンの有料相談を展開する保険代理店などで多くの経験を積んだ。豊かなライフスタイルにつながる情報を発信中。